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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻8号

1993年08月発行

原著

副甲状腺癌の1例

著者: 深江陽子1 植木義裕1 松浦宏司1 井手稔1

所属機関: 1宮崎県立延岡病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.659 - P.663

文献概要

 はじめに
 原発性副甲状腺機能亢進症は比較的稀な疾患であり,とりわけ副甲状腺癌はその原因疾患の中でも頻度の少ない稀な疾患である。本腫瘍はホルモン産生腫瘍の性格を持ち,臨床症状として,前頸部腫瘤のほかに,腫瘍細胞からの副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰分泌によって,骨,腎からのカルシウムの吸収が促進され高カルシウム血症が起こり,食思不振,口渇,多飲,多尿,関節痛,腎結石など様々な症状を呈する。今回われわれは,典型的な臨床像を呈した副甲状腺癌の1症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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