文献詳細
原著
文献概要
はじめに
原発性副甲状腺機能亢進症は比較的稀な疾患であり,とりわけ副甲状腺癌はその原因疾患の中でも頻度の少ない稀な疾患である。本腫瘍はホルモン産生腫瘍の性格を持ち,臨床症状として,前頸部腫瘤のほかに,腫瘍細胞からの副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰分泌によって,骨,腎からのカルシウムの吸収が促進され高カルシウム血症が起こり,食思不振,口渇,多飲,多尿,関節痛,腎結石など様々な症状を呈する。今回われわれは,典型的な臨床像を呈した副甲状腺癌の1症例を経験したので報告する。
原発性副甲状腺機能亢進症は比較的稀な疾患であり,とりわけ副甲状腺癌はその原因疾患の中でも頻度の少ない稀な疾患である。本腫瘍はホルモン産生腫瘍の性格を持ち,臨床症状として,前頸部腫瘤のほかに,腫瘍細胞からの副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰分泌によって,骨,腎からのカルシウムの吸収が促進され高カルシウム血症が起こり,食思不振,口渇,多飲,多尿,関節痛,腎結石など様々な症状を呈する。今回われわれは,典型的な臨床像を呈した副甲状腺癌の1症例を経験したので報告する。
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