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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻9号

1993年09月発行

原著

鼓膜穿孔閉鎖におけるキチン膜の有用性について

著者: 千葉恭久1

所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.739 - P.743

文献概要

 はじめに
 熱傷や創傷時の被覆保護剤として,ポリ-N-アセチルグルコサミン(一般名キチン)繊維で作られた医用材料が広く使用されている。頭頸部領域においても,穿孔鼓膜に対する保存的穿孔閉鎖や中耳手術1),副鼻腔手術後の鼻内タンポンとしての使用などが報告されている1,2)。キチンは創面への密着性に優れ,生体親和性が高く,表皮形成を促進する作用などを有している3,4)。そこでキチンのこれらの性質を利用し,鼓膜の穿孔部位にキチンを密着させ慢性中耳炎の鼓膜穿孔が閉鎖される割合について検討を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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