文献詳細
原著
文献概要
はじめに
抗生物質の発達した現在,鼻性頭蓋内合併症はまれな疾患となりつつあり,その報告も数少なくなっている。また,鼻中隔膿瘍も同様に近年ではまれな疾患といえる。しかし,現在でも治療開始時期の遅れや,糖尿病などの全身疾患の合併は,不測の事態を引き起こすことがある。最近われわれは,鼻中隔膿瘍と副鼻腔炎を合併し,さらに化膿性髄膜炎を併発して死に至り,剖検により頭蓋底硬膜下に膿瘍が証明された1症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
抗生物質の発達した現在,鼻性頭蓋内合併症はまれな疾患となりつつあり,その報告も数少なくなっている。また,鼻中隔膿瘍も同様に近年ではまれな疾患といえる。しかし,現在でも治療開始時期の遅れや,糖尿病などの全身疾患の合併は,不測の事態を引き起こすことがある。最近われわれは,鼻中隔膿瘍と副鼻腔炎を合併し,さらに化膿性髄膜炎を併発して死に至り,剖検により頭蓋底硬膜下に膿瘍が証明された1症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
掲載誌情報