icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻9号

1993年09月発行

原著

破傷風の原因となった顔面竹片異物の1症例

著者: 鈴村恵理1 平田圭甫1

所属機関: 1三重県立塩浜病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.779 - P.782

文献概要

 はじめに
 近年,破傷風の発症頻度は抗生剤の進歩,DPT三種混合ワクチンや破傷風トキソイド接種の普及により減少している。しかし,発症後の死亡率は依然高く,現在でも年間30〜40人が死亡している1)。破傷風菌は芽胞性の嫌気性グラム陽性桿菌で土壌中あるいは動物の下部消化管内に広く存在し,創部が土壌や汚水で汚染されている場合はその予防を念頭におかなければならなし。今回われわれは顔面刺創竹片異物により破傷風を発症し,破傷風治癒後も異物の発見,摘出に長期を要した1例を経験したので,顔面異物の診療上心掛けなければならない問題点などについて若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら