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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科65巻9号

1993年09月発行

講座 頭頸部外科に必要な局所解剖・9

頸部の神経—(3)交感神経系

著者: 佐藤達夫1 坂本裕和1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2解剖学教室

ページ範囲:P.785 - P.795

文献概要

 前号に述べた迷走神経は総頸動脈と内頸静脈の間にはさまれて縦走しており,また咽喉頭など頸部の諸器官に豊富な分枝を与えていることから,頸部の手術においてこまやかな気配りを必要とする神経であった。頸部の交感神経幹は総頸動脈よりもさらに奥の後内側を縦走し,頸動脈鞘の後ろにある。このような位置関係から交感神経幹そのものは術視野に現れる度合いは少ないかもしれない。しかし,その枝は血管に沿って延び,頭部,上肢ならびに胸部と広い範囲にわたって分布している。したがって頸部の交感神経系について深い知識をもつことが望まれるのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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