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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻1号

1994年01月発行

原著

縦隔洞膿瘍を併発した深頸部感染の1症例

著者: 萩野仁志1 小林良弘3 別所隆2 飯田政弘3 堀内正敏3 坂井真3

所属機関: 1神奈川県厚生農業協同組合連合会伊勢原協同病院耳鼻咽喉科 2神奈川県厚生農業協同組合連合会伊勢原協同病院外科 3東海大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.49 - P.53

文献概要

 はじめに
 深頸部感染が縦隔まで波及することは比較的まれなことと思われるが,咽喉頭の感染から深頸部感染へ移行し,さらに縦隔へ感染が及ぶ場合がある。抗生物質が発達した現在においても,縦隔に炎症が及ぶと高い死亡率となっており,われわれ耳鼻咽喉科医は深頸部感染を管理するにあたっては的確な判断と対処が要求される。われわれは,上咽頭の炎症が咽頭後壁に波及し,咽後隙の深頸部感染から縦隔洞膿瘍へ移行した症例を経験した。縦隔洞膿瘍を早期に診断し,縦隔ドレナージを施行したため救命し得たので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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