文献詳細
原著
翼口蓋窩に発生した巨大神経鞘腫の1症例
著者: 藤田健一郎1 加藤昭彦1 間島雄一1 坂倉康夫1
所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽頭喉科学教室
ページ範囲:P.899 - P.903
文献概要
神経鞘腫はSchwann鞘から由来すると考えられている外胚葉系の腫瘍で,遠城寺ら1)による良性軟部組織腫瘍の統計では,血管腫,脂肪腫に次いで多く発現し,部位別にみると頸部,頭部に多いが,翼口蓋窩に発生する頻度は比較的まれであるとされている。今回われわれは左翼口蓋窩から左側頭下窩にかけて発生した巨大な神経鞘腫の1症例を経験したので報告する。
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