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原著
甲状軟骨に浸潤がみられた頸部リンパ節結核症例
著者: 安部裕介1 中根東1 大崎隆士1 高橋光明1
所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.905 - P.908
文献購入ページに移動結核症は,近年の化学療法の普及,進歩により著明に減少したものの平成4年の新規登録患者は48,956人1)とわが国最大の感染症であることに変わりはない。また,ここ数年の罹患率減少速度の鈍化,在日外国人の結核発症の問題2)など,結核感染症の新たな局面の展開があり,結核症は決して過去の疾患ではなく,日常診療上常に念頭におく必要がある疾患と考えられる。
今回われわれは甲状軟骨に浸潤した稀な頸部リンパ節結核の1例を経験したので報告する。
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