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原著
Lennert病変の1例
著者: 清水啓成1 鳥山稔1 安部治彦2 井上都子2
所属機関: 1国立国際医療センター耳鼻咽喉科 2都立広尾病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.913 - P.916
文献購入ページに移動1968年LennertとMestdagh1)は,リンパ腫の中から多数の類上皮細胞の小胞巣が,広く散在することを最大の特徴とする病変を区別し,Epitheloid cell lymphogranulomatosisとして報告した。この病変はLennertにより初めは,ホジキン病の1型として提唱された歴史をもつが,現在ではその本態に関して種々の見解があり,最近では主として末梢性T細胞リンパ腫の1型という見方が有力である。今回われわれは,本型に相当すると考えられた1例を経験したので,文献的考察を加え報告する。
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