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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域 腫脹の診断

2.鼓膜の腫脹

著者: 新川敦1

所属機関: 1東海大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.11 - P.15

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 はじめに
 鼓膜の腫脹をきたす疾患は多く,そのなかには鼓膜切開術・鼓室形成術などの手技により,致命的な病態をひきおこすことがある。術中,術後の偶発症,合併症を防止するためには,常日頃から顕微鏡下の詳細な鼓膜の観察により,腫脹している場所,炎症の程度,石灰化,腫脹の色調,拍動の有無,鼓膜上皮の有無などを詳細に観察することを習慣づけておくことが大切であると考えられる。また,合併症を起こす危険性の大きな疾患と考えられる場合には,高分解能CT (HRCT),MRI,Angiographyなどの画像診断を行う必要がある。今回はわれわれが経験した症例を中心に鼓膜の腫脹をきたす疾患について鑑別診断を中心に述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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