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特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域 腫脹の診断
6.鼻中隔の腫脹
著者: 大久保公裕1
所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.30 - P.32
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鼻中隔は鼻腔の構造を形成し,鼻腔を左右に分けるように存在するが,本項では,鼻中隔が腫脹をきたすとき,どのような症状を形成し得るのか,また実際の臨床の場において鼻中隔の腫脹をみたとき,どのような疾病を考慮すべきか,その鑑別診断を中心として述べる。
解剖的には鼻中隔は前方の軟骨の多い部分(鼻尖軟骨,中隔軟骨,篩骨垂直板),後方の骨部(篩骨垂直板,鋤骨,口蓋骨鼻稜)とそれを左右で覆う皮膚と粘膜とから構成されている。一般に腫脹を呈する疾患は外傷,炎症,腫瘍であるが,鼻中隔では原発性の腫瘍は少なく,外鼻の腫脹を伴わない鼻中隔の腫瘍はまれである。
鼻中隔は鼻腔の構造を形成し,鼻腔を左右に分けるように存在するが,本項では,鼻中隔が腫脹をきたすとき,どのような症状を形成し得るのか,また実際の臨床の場において鼻中隔の腫脹をみたとき,どのような疾病を考慮すべきか,その鑑別診断を中心として述べる。
解剖的には鼻中隔は前方の軟骨の多い部分(鼻尖軟骨,中隔軟骨,篩骨垂直板),後方の骨部(篩骨垂直板,鋤骨,口蓋骨鼻稜)とそれを左右で覆う皮膚と粘膜とから構成されている。一般に腫脹を呈する疾患は外傷,炎症,腫瘍であるが,鼻中隔では原発性の腫瘍は少なく,外鼻の腫脹を伴わない鼻中隔の腫瘍はまれである。
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