文献詳細
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域 腫脹の診断
文献概要
はじめに
深頸部感染症の報告が最近数年間に増加している傾向が著しい。症例報告が増加しているのみでなく,一施設における頻度の増加も指摘されている1)。しかもこれらの報告には重篤な症例が少なくないことが示されており,死亡例も報告されている。深頸部感染症(膿瘍)は,現在においても死に至らしめる疾患であるという認識が必要であろう。とくに重症な深頸部感染症について診断と治療の要点を述べることとする。
深頸部感染症の報告が最近数年間に増加している傾向が著しい。症例報告が増加しているのみでなく,一施設における頻度の増加も指摘されている1)。しかもこれらの報告には重篤な症例が少なくないことが示されており,死亡例も報告されている。深頸部感染症(膿瘍)は,現在においても死に至らしめる疾患であるという認識が必要であろう。とくに重症な深頸部感染症について診断と治療の要点を述べることとする。
掲載誌情報