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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻12号

1994年11月発行

鏡下咡語

耳つれづれ

著者: 太田文彦1

所属機関: 1近畿大学

ページ範囲:P.988 - P.989

文献概要

 「つれづれなるままに,日くらし,ワープロにむかひて,心に移りゆくよしなしごとを,そこはかとなく打ちつくれば,あやしうこそものぐるほしけれ」。御存じ『徒然草』の序段のパロディーである。退職してからは1,2の仕事を除いてまったくこのとおりの生活で,暇があるとワープロに向かって何やらキーを叩いている。たしかに「あやしうこそものぐるほしけれ」である。長年親しんできた「耳」について今までに書き散らして来た雑藻をかき集めて責を果たすことにする。
 われわれ耳鼻咽喉科医は「耳」といえば,聴覚を司る器官を総称する言葉としてか,あるいは耳介のみを表す言葉として受けとっている。もともと「耳」の字は耳の形にかたどった象形文字である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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