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原著
癌性変化が疑われた頬粘膜腫瘍症例
著者: 松浦徹1 湯田厚司1 原田輝彦1 山田弘之1 岡本耕典1 福山智子1 山田哲生1 坂倉康夫1
所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.1040 - P.1043
文献購入ページに移動耳鼻咽喉科領域では鼻腔や喉頭の乳頭腫が癌性変化をきたしうることが示唆されており,注意を要するとされている。一方,口腔内乳頭腫は比較的よくみられる疾患であるが,その悪性変化についての報告は極めて稀である。
今回われわれは,口腔内乳頭状腫瘍に対し頻回の生検と手術を行ったが悪性像を認めなかった症例が,その治療の約1年後に頬粘膜癌として再発をした1症例を経験したので報告する。
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