文献詳細
原著
文献概要
はじめに
原発性上皮小体機能亢進症をきたす病変は過形成,腺腫,癌に大別される。そのなかで癌は決して多いものではないが,本邦では欧米に比べてその頻度が高いといわれている1)。上皮小体癌では頸部に腫瘤を触知することも多く,また著明な高カルシウム血症を呈することが知られている。それに伴う様々な全身症状がみられるが,手術により劇的に改善する症例もある。
今回われわれは頸部腫瘤とともに,著しい高カルシウム血症と骨病変を呈した上皮小体癌症例を経験したので報告する。
原発性上皮小体機能亢進症をきたす病変は過形成,腺腫,癌に大別される。そのなかで癌は決して多いものではないが,本邦では欧米に比べてその頻度が高いといわれている1)。上皮小体癌では頸部に腫瘤を触知することも多く,また著明な高カルシウム血症を呈することが知られている。それに伴う様々な全身症状がみられるが,手術により劇的に改善する症例もある。
今回われわれは頸部腫瘤とともに,著しい高カルシウム血症と骨病変を呈した上皮小体癌症例を経験したので報告する。
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