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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻13号

1994年12月発行

文献概要

原著

鼓室内顔面神経鞘腫の1症例

著者: 滝沢竜太1 上野博史2 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室 2海老名総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1059 - P.1062

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 はじめに
 顔面神経鞘腫は日常の診療上,比較的まれな疾患であり,その早期診断は一般に困難とされている。最近われわれは,左耳痛と同側の急激な感音難聴を主訴に受診し,さらに経過中,左顔面神経麻痺を呈し,鼓膜切開下の生検にて鼓室内顔面神経鞘腫を診断し得た1症例を経験した。本症例では10年前にも左顔面神経麻痺に罹患し,保存的治療によって治癒した既往がある。本症例における臨床経過および手術所見を中心に若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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