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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻13号

1994年12月発行

原著

多発神経症状を呈したRamsay Hunt症候群の4症例

著者: 鈴木香代1 横島一彦1 渡辺秀行1 山岸茂夫1 馬場俊吉1 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.1063 - P.1066

文献概要

 はじめに
 Ramsay Hunt症候群(以下Hunt症候群)は水痘帯状疱疹ウイルス感染によりおこる耳介の帯状疱疹,末梢性顔面神経麻痺,内耳障害を3主徴とする症候群である。外耳道や耳介の帯状疱疹内耳障害のいずれかの症状を欠く不全型Hunt症候群が存在する一方,3主徴の他に第Ⅶ,Ⅷ脳神経以外の神経症状を合併することが知られている。多発神経症状を合併するHunt症候群について本邦では1952年に川岡ら1)が初めて第Ⅴ,Ⅹ,ⅩⅡ脳神経症状を合併した例を報告しており,渉猟し得た範囲では,以降17例が報告されているのみである1〜15)。今回われわれは,多発神経症状を合併したHunt症候群の4例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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