文献詳細
原著
両側高度難聴,片側外耳道閉鎖を伴ったKniest dysplasiaの1症例
著者: 杉村浩美1 加我君孝1 君塚葵2
所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2心身障害児総合医療療育センター整形外科
ページ範囲:P.111 - P.115
文献概要
Kniest dysplasiaは非常にまれな骨系統疾患の1つであり,小人症,特有な顔貌,運動障害など特異な臨床所見を示す。本疾患には難聴が合併することが知られているが,まれな疾患であるため耳鼻咽喉科領域での詳細な報告はほとんどない。歴史的には,1952年にKniest1)がatypical chon-drodystrophyとして初めて報告し,1973年Mar-oteauxら2)が1独立疾患であるとし,1978年公表の国際命名案3)によってKniest dysplasiaと改訂されている。われわれは両側性高度難聴,片側性外耳道閉鎖を伴ったKniest dysplasiaの1例を経験したので報告する。
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