文献詳細
原著
文献概要
はじめに
頸部筋膜間隙に広範囲に広がった感染症は総称して深頸部膿瘍と呼ばれており,以前は重篤で致死的な疾患であったが,近年は抗生剤の進歩によりその危険性は減少している1〜3)。とはいえ.時には不幸な転帰をとる場合もあり得るので臨床上注意を要する疾患である。今回われわれは,下咽頭に刺入した魚骨異物により深頸部膿瘍をきたした症例を経験したので,その経過を述べるとともに,文献的考察を加えて報告する。
頸部筋膜間隙に広範囲に広がった感染症は総称して深頸部膿瘍と呼ばれており,以前は重篤で致死的な疾患であったが,近年は抗生剤の進歩によりその危険性は減少している1〜3)。とはいえ.時には不幸な転帰をとる場合もあり得るので臨床上注意を要する疾患である。今回われわれは,下咽頭に刺入した魚骨異物により深頸部膿瘍をきたした症例を経験したので,その経過を述べるとともに,文献的考察を加えて報告する。
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