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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻2号

1994年02月発行

原著

キルシュナー鋼線による頬部骨折の固定法について

著者: 黒川泰資1 今井哲也2 河北公孝2 野田暉夫2

所属機関: 1社会保険勝山病院耳鼻咽喉科 2社会保険勝山病院外科

ページ範囲:P.157 - P.160

文献概要

 はじめに
 顔面骨骨折のなかで頬骨骨折の占める割合は,鼻骨骨折に次いで多く約20%である1)。この骨折は,受傷後数日間は顔面の腫脹のため発見されにくい。しかし,鼻翼から上口唇の痺れや開口障害や顔面の変形で後日気づくことが多い。整復路としては,1) Gilliesの側頭部切開法,2)眉毛外側切開法,3)口内法,4)経上顎洞法2),5)頬骨部小切開法があり,転位した骨片を固定する方法には,1)骨縫合,2)バルーンによる固定法3),3)キルシュナー鋼線による固定4〜9)シリコンブロック充填法による固定10),5)特注骨鈎による固定11)が主に使われている。今回,われわれは口内法でapproachし,キルシュナー鋼線による新しい固定法を試み良好な結果が得られた。最近1年間の症例と本手術方法の有用性について文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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