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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻3号

1994年03月発行

文献概要

原著

先天性真珠腫症例の検討

著者: 横島一彦1 滝沢竜太1 上野博史2 馬場俊吉1 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室 2海老名総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.250 - P.254

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 はじめに
 先天性真珠腫は,胎生期に迷入した上皮細胞に由来する上皮嚢腫であり,内部に剥脱角化物の堆積を伴っている。しかし,組織学的には後天性真珠腫と全く同一であり,その鑑別には現病歴や手術所見からの判断が重要である。
 Derlacki1)は先天性真珠腫の診断基準を,1)鼓膜が正常であること,2)中耳感染の既往がないこと,3)胎生期の扁平上皮の迷入または未分化組織の扁平上皮化生によって発生することとしている。しかし,この診断基準の矛盾点を指摘する報告も多い2,3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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