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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻4号

1994年04月発行

原著

頸部転移陰性舌癌の治療と予後

著者: 山田弘之1 坂倉康夫1 野本由人2 豊田俊2

所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2三重大学医学部放射線科

ページ範囲:P.343 - P.347

文献概要

 はじめに
 舌癌の治療で苦慮するのは原発巣よりも頸部転移に対してであることが多く,頸部転移の有無は予後を大きく左右する因子であることは既に報告されている。一方,一次治療時に頸部転移を有さず,原発巣の根治治療を行い得た症例の予後が非常に良好であるかと問われると,そうとも言い切れず,このような症例に対する治療法に決定的なものがないのが実状である。
 今回われわれは一次治療時に頸部転移を有さなかった舌癌,頸部転移陰性舌癌に注目し,その治療と予後を検討し,このような頸部転移陰性舌癌の治療法について当科の答えを求め,ひいては舌癌の治療成績を向上させ得る治療方針を確立するべく,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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