文献詳細
文献概要
原著
Galvanic Body Sway Test—刺激方法についての検討
著者: 野口浩男1
所属機関: 1北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.403 - P.407
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Galvanic body sway test(以下GBSTと略す)は,前庭系の検査のなかで,内耳障害と後迷路障害を鑑別し得る有力な検査と考えられている。しかし,この検査法は,被験者固有の不規則な重心動揺波形の上に電気性身体動揺を重ねる検査であるために,全例において鮮明な波形が得られるとは限らず,またすべての波形成分が安定して得られるわけではない。これまでに各波形頂点が,2峰性となったり,平坦化し計測が困難となる例もあり反応の判定に苦慮する場合があった。今回,著者はGBSTの再現性を向上させるために刺激回数,刺激時間,刺激電流を変えて比較検討し,興味ある知見を得たのでここに報告する。
Galvanic body sway test(以下GBSTと略す)は,前庭系の検査のなかで,内耳障害と後迷路障害を鑑別し得る有力な検査と考えられている。しかし,この検査法は,被験者固有の不規則な重心動揺波形の上に電気性身体動揺を重ねる検査であるために,全例において鮮明な波形が得られるとは限らず,またすべての波形成分が安定して得られるわけではない。これまでに各波形頂点が,2峰性となったり,平坦化し計測が困難となる例もあり反応の判定に苦慮する場合があった。今回,著者はGBSTの再現性を向上させるために刺激回数,刺激時間,刺激電流を変えて比較検討し,興味ある知見を得たのでここに報告する。
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