文献詳細
原著
聴器癌12症例の臨床的検討
著者: 小笠原眞1 村井和夫1 笹森史朗1 村上順子1 千葉隆史1 金田裕治1 山崎一春1
所属機関: 1岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.419 - P.424
文献概要
聴器癌は頭頸部悪性腫瘍のなかでも比較的まれな疾患である。しかも早期発見が遅れるケースがしばしばあり,現在においても予後不良となることが多い。また聴器は感覚器であり,解剖学的にも複雑な形態をとっており,さらに側頭骨内を隣接して重要な血管や神経が走行しているため,治療上多くの問題が生じるのが現状である。今回われわれは,過去14年間に12例の聴器癌を経験したので,臨床症状,治療法,予後を中心に文献的考察を加えて報告する。
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