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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻6号

1994年06月発行

文献概要

トピックス 耳管機能とその評価

2.中耳腔換気と耳管機能—特に,大気圧環境の中耳腔換気と耳管の役割について

著者: 大久保仁1

所属機関: 1東京医科歯科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.507 - P.519

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 はじめに
 われわれの頭部には,中耳腔や副鼻腔と呼ばれ,周囲を硬い骨に囲まれ,かつ内壁が1層の粘膜で内張りされた半閉鎖腔が存在する。これらの臓器は,上気道の鼻腔や鼻咽腔の呼吸道に並列して直接に大気と自然孔や耳管で連絡し,環境気圧などが急に変化すると単純な物理的換気法で洞内気圧を調節しているのが特徴である。
 なかでも中耳腔は,周囲を硬い骨に囲まれ,ポンプ作用のない半閉鎖腔であることから,環境気圧の変化に対して耳管経由の物理的空洞換気を必要とし,気圧外傷の問題なども交えて耳管機能の重要性が論じられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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