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原著
鼻中隔後端に発生したPapillotubular adenocarcinomaの1例
著者: 室伏利久1 小林武夫24 内藤玲1 早川欽哉3
所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2JR東京総合病院耳鼻咽喉科 3JR東京総合病院病理科 4帝京大学附属市原病院
ページ範囲:P.558 - P.560
文献購入ページに移動鼻中隔に発生する腫瘍は,良性腫瘍,悪性腫瘍とも比較的まれとされているが、鼻中隔に発生する悪性腫瘍のなかでは扁平上皮癌が比較的多く,腺癌はとくにまれである1〜3)。また,発生部位としては鼻中隔前方に比較的多く,後方,とくに上咽頭に接する鼻中隔後端に発生した腫瘍の報告は少ない。鼻中隔後端に発生した腫瘍の診断,治療は必ずしも容易ではない。われわれは,早期に発見し,治療し得た鼻中隔後端に生じたPapil-lotubular adenocarcinomaの症例を経験したので,文献的考察とともに報告する。
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