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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻6号

1994年06月発行

原著

挿管により声門後部癒着を起こした両側声帯麻痺の1症例

著者: 草野英昭1 村井和夫2 千葉隆史2 金田裕治2

所属機関: 1八戸赤十字病院耳鼻咽喉科 2岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.561 - P.565

文献概要

 はじめに
 声門狭窄をおこす疾病には腫瘍性の病変のほか,両側声帯麻痺,外傷などによるものが多く、声門後部癒着も稀な1つの疾患としてあげられている。声門後部癒着による場合は,これまでの報告では気管内挿管や外傷により生じることが多いとされている1〜5)。また,狭窄した声門は間接喉頭鏡下には観察が困難なため癒着部が不明のまま両側声帯麻痺と診断されることが少なくない6)。今回著者らは,数年来の両側声帯麻痺による呼吸困難が脳血管障害後の全身麻酔を契機として増悪し,気管内挿管によると考えられる声門後部癒着を生じた症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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