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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻8号

1994年08月発行

原著

ガンマナイフ治療後の顔面神経麻痺

著者: 菅澤恵子16 石井甲介2 竹内直信3 小林武夫4 水野正浩5

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2埼玉医科大学医療センター耳鼻咽喉科 3三楽病院耳鼻咽喉科 4JR東京総合病院耳鼻咽喉科 5東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科 6現:INSERM Unite de Recherche No.229, Laboratoire D'audiologie Experimentale, Hospitale Pellegrin Universlte Bordeaux

ページ範囲:P.693 - P.697

文献概要

 はじめに
 成熟組織である末梢神経に対する放射線治療による障害は比較的稀とされている。乳癌に対する放射線治療後の腕神経叢の障害や腹腔内臓器の癌に対する術中照射後の腰神経叢,坐骨神経の障害などが報告されていたが,最近,聴神経腫瘍に対するガンマナイフ治療後に一過性の顔面神経麻痺が比較的高率に出現することが報告されている1,2)。今回われわれは聴神経腫瘍に対するガンマナイフ治療後に顔面神経麻痺が出現した症例を経験し,経時的に顔面神経機能の評価を試みた。その結果,今までの報告1,2)とは異なる興味深い経過をたどることがわかったので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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