icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻9号

1994年09月発行

原著

軟口蓋・咽頭・喉頭ミオクローヌスの1症例に伴う聴覚障害について

著者: 藏内隆秀1 加我君孝1

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.803 - P.807

文献概要

 はじめに
 ミオクローヌスとは,「急速に起こる瞬間的な不随意的筋収縮から成り,それが連続的にまたは間隔をおいて,多かれ少なかれ反復性に繰り返されるもの(平山)1)」を示す用語である。種々の身体領域においてミオクローヌスは起こり得るが,なかでも軟口蓋ミオクローヌス(Palatal Myo-clonus)は,他覚的耳鳴の1原因として耳鼻咽喉科領域では知られている。軟口蓋に限局したタイプのものが最も多いが,ときには軟口蓋に留まらず咽頭・喉頭,さらには眼球・横隔膜・顔面・四肢骨格筋にまでミオクローヌスが及ぶこともある。またABR波形の異常を伴う場合があることも知られている2〜4)。われわれは,頭部外傷後に聴覚障害を主訴として来院し,軟口蓋・咽頭・喉頭にミオクローヌスを認めた症例を経験した。特に聴覚機能とミオクローヌスとの関連につき考察を加え,報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら