文献詳細
原著
当教室における聴器癌13例についての検討
著者: 糸数哲郎1 古謝静男1 真栄城徳秀1 山内昌幸1 江洲浩明1 真栄田裕行1 楠見彰1 宇良政治1 野田寛1
所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.813 - P.816
文献概要
聴器に発生する悪性腫瘍は,頭頸部領域の悪性腫瘍のなかでも稀な腫瘍であり,また聴器が解剖学的に複雑な構造と機能をもち,内頸動脈や脳硬膜などの組織に近いために治療に困難をきたすことが少なくない。そのため聴器癌に対する治療方針は各施設によって異なり,一定の方針がないのが現状である。
今回われわれは,1981年から1993年までに琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室で経験した聴器癌13例を分析し,治療法および予後について検討したので報告する。
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