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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科66巻9号

1994年09月発行

原著

蝶形骨洞髄膜瘤の1症例

著者: 田中利善1 善浪弘善2 加瀬康弘2 山根雅昭3 水野正浩2

所属機関: 1社会保険中央総合病院耳鼻咽喉科 2東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科 3東京警察病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.826 - P.830

文献概要

 はじめに
 蝶形骨洞疾患の症状は,鼻症状や眼症状が多いとされている。鼻内より蝶形骨洞の開口部を確認するためには中鼻甲介を切除したり,十分な鼻粘膜血管の収縮を要する場合が多く,鼻内所見より診断することは困難な場合が多い。今日ではCT,MRIにより後部副鼻腔の画像診断は格段に進歩した。われわれは眼症状を主訴とし,CT所見より原発性蝶形骨洞嚢胞を疑い手術を施行したところ,嚢胞でなく蝶形骨洞内の髄膜瘤だった1症例を経験した。本症例と蝶形骨洞嚢胞との臨床所見,ならびに画像所見の違いについて文献的考察とともに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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