icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻10号

1995年10月発行

連載 ケーススタディー めまい・難聴

ケーススタディー〔10〕

著者: 片岡敏1

所属機関: 1金沢医科大学神経内科

ページ範囲:P.989 - P.995

文献概要

 はじめに
 後頭蓋窩の脳血管障害ではめまいは主な症状の1つであり,しばしば急激に出現する回転性めまいや体動揺感として自覚される。これらの症状は椎骨脳底動脈系の血管障害の前駆症状や初発症状として出現することが多く,引き続いて起こる急速な意識障害,四肢麻痺や運動失調などの小脳脳幹の機能障害を示唆する重要な症候である。最近,画像診断法の発達により後頭蓋窩の虚血性病変の早期診断が可能となり神経症候と脳幹小脳病変との対比がなされ,より詳細に血管障害が理解されるようになった。本稿ではめまいを訴える患者を例にとって,めまいの原因となる小脳と脳幹の虚血性脳血管障害の診断と治療について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら