文献詳細
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
3.唾液腺
文献概要
■はじめに
唾液腺腫瘍は頭頸部腫瘍の約3%と比較的稀な腫瘍であるが,その種類は実に多彩で,1991年に改訂されたwHOの分類基準1)ではadenomaだけで14,carcinonnaで18もの組織分類が示されている。さらに良性腫瘍の約70%を占める多形腺腫が,良性でありながら細胞播種の危険があるため,唾液腺腫瘍はopen biopsyが困難という特異性がある。したがって術前の画像診断の重要性は他にまして高い。
近年高画質で高速連続スキャンが可能なヘリカルCTが普及し,より精度の高い画像が手軽に得られるようになった。ここでは耳.下腺腫瘍のCT画像についてその特徴を述べ,耳下腺腫瘍の術前検査としてのCTの適応と限界について述べたい。
唾液腺腫瘍は頭頸部腫瘍の約3%と比較的稀な腫瘍であるが,その種類は実に多彩で,1991年に改訂されたwHOの分類基準1)ではadenomaだけで14,carcinonnaで18もの組織分類が示されている。さらに良性腫瘍の約70%を占める多形腺腫が,良性でありながら細胞播種の危険があるため,唾液腺腫瘍はopen biopsyが困難という特異性がある。したがって術前の画像診断の重要性は他にまして高い。
近年高画質で高速連続スキャンが可能なヘリカルCTが普及し,より精度の高い画像が手軽に得られるようになった。ここでは耳.下腺腫瘍のCT画像についてその特徴を述べ,耳下腺腫瘍の術前検査としてのCTの適応と限界について述べたい。
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