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原著
顔面神経麻痺を主訴とした小児多発性硬化症の1例
著者: 嘉村恵理子1 木下俊之1 馬場俊吉1 八木聰明1
所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.1030 - P.1034
文献購入ページに移動多発性硬化性(multiple sclerosis,以下MS)は,髄鞘を選択的に障害し神経症状の寛解と増悪を繰り返す脱髄性疾患である。MSは若年成人に好発すると考えられてきたが,近年小児期発症例の報告も散見されるようになった1,2)。しかし,このほとんどが小児神経科によるもので,耳鼻咽喉科からの報告は渉猟した範囲では見当たらない。
今回われわれは顔面神経麻痺を主訴に来院し,その経過とMRI所見よりMSと考えられた7歳女児例を経験したので報告する。
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