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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻12号

1995年11月発行

文献概要

原著

顔面神経麻痺を主訴とした小児多発性硬化症の1例

著者: 嘉村恵理子1 木下俊之1 馬場俊吉1 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.1030 - P.1034

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 はじめに
 多発性硬化性(multiple sclerosis,以下MS)は,髄鞘を選択的に障害し神経症状の寛解と増悪を繰り返す脱髄性疾患である。MSは若年成人に好発すると考えられてきたが,近年小児期発症例の報告も散見されるようになった1,2)。しかし,このほとんどが小児神経科によるもので,耳鼻咽喉科からの報告は渉猟した範囲では見当たらない。
 今回われわれは顔面神経麻痺を主訴に来院し,その経過とMRI所見よりMSと考えられた7歳女児例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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