icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻2号

1995年02月発行

鏡下咡語

医学生における終末期医療のカリキュラムを考える

著者: 形浦昭克1

所属機関: 1札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.144 - P.146

文献概要

 医学教育の流れが変革するなかで,医学部のカリキュラムにおいても終末期医療を中心とする死生学のカリキュラムが問われる様になって,およそ10年の歳月が流れてきた。私どもの大学においてもその時期から最終学年に特別講義として“末期癌患者のケア”について実施してきた。各大学において新しい教育システムが導入されるなかで,本学でも昨年から新入生を対象に,その秋学期から医学概論が講義として実施されるに至った。すなわち医療経済,地域医療,東洋医学,救急医療および心身医学などに加え,ターミナル・ケア(ホスピス),尊厳死の項目とともに,本年度はインフォームド・コンセント,医師と患者との関係,および死についてなどが取り上げられている。今まで検討されなかった科目として,これらの導入は教官および学生には何となく溶け込めないところがあったのも確かであった。これら終末期医療のなかでスタッフは,そして学生は何を学び,研修するかが問題であり,良い医師を育てるためのかかるカリキュラムは,本学にとっては画期的であり,大学としてもどの様にカリキュラムのなかに位置づけるかが大きな関心事であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら