icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻3号

1995年03月発行

原著

外鼻異物の1症例

著者: 緒方洋一1 中野博孝1 高橋正紘1

所属機関: 1山口大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.266 - P.269

文献概要

 はじめに
 耳鼻咽喉科領域の異物症例は気道,食道,外耳道に介在するものが中心である。部位により異物の種類は異なり,年齢による違いもある。生活様式や社会環境によっても影響を受けるため,年代によって変遷し,地域によっても差がみられる1)。体表在性の外傷性異物迷入の頻度は低い。その多くは異物停留による遅発性症状により診断されるため,停留期間も長い。発症機転に関する病歴聴取ができない,異物刺入直後の症状がない場合など診断に苦慮する要因も加わるためと考えられる。今回われわれは1年以上経過した後,鼻屋皮下に埋没した鉄片異物を摘出した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら