icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻4号

1995年04月発行

文献概要

原著

接着スプリント(フィックストン®)による簡単な埋没耳矯正法

著者: 木村正1 米村信義1

所属機関: 1静岡市立静岡病院形成外科

ページ範囲:P.360 - P.363

文献購入ページに移動
 はじめに
 埋没耳は欧米ではかなりまれな奇形とされているが,わが国では唇裂と並び頻度の高い耳介奇形である1,2)。治療は埋没状態の恒久的な解除が目標となり,観血療法と非観血療法が行われている。生後早期の耳介軟骨が柔らかく可塑性の時期には非観血療法が有効であり,種々の矯正具による非観血療法が考案され報告されている3,4)。これらは十分な効果を発揮するものであるが,製作にあたり特殊な材料や工具を必要とするものが多く,多忙な外来中に簡単に矯正具を製作し装着指導することは困難である。このため特殊な材料や工具を必要とせずに簡単に装着でき,しかも矯正効果が今までの矯正具と変わらない接着スプリントによる矯正法を考案した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?