耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻4号

1995年04月発行

連載 ケーススタディー　めまい・難聴

ケーススタディー〔4〕

著者： 中島成人¹

所属機関： ¹長崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲：P.364 - P.371

文献概要

1．症例
　症例：39歳，主婦
　主訴：回転性めまい
　病歴
　1991年10月風邪様症状あり，生理前日の11月17日朝起床時，体を起こしたとたんに回転性めまいが発来した。吐き気，嘔吐を伴ったが蝸牛症状，頭痛，手足のしびれ，閃輝暗点，意識障害などは伴わなかった。めまいは2日間持続し歩行不能であった。3日目はふらつきが残り右への転倒傾向があった。4日目よりふらつきながらもひとり歩きできるようになり，内科開業医より11月21日当科外来を紹介された。
　33歳時子宮筋腫の手術を受けた以外は特記すべき既応はない。