耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻6号

1995年06月発行

Current Article

頸部リンパ節転移の超音波診断—有用性と問題点について

著者： 古川政樹¹

所属機関： ¹横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲：P.483 - P.491

文献概要

　はじめに
　超音波断層法（ultrasonography：以下US）の普及により，リンパ節腫脹とりわけリンパ節転移の診断精度は飛躍的に向上し，客観的な記録が可能となった。USを使いこなすことで，最小限の侵襲により的確な診断をつけられるのは間違いのないところだが，一方で問題点もある。本論では具体的な症例を提示し，USによって得られたリンパ節転移に関する情報を詳細に記述して，現時点におけるUSの有用性と問題点について述べる。