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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻6号

1995年06月発行

講座 頭頸部外科に必要な局所解剖・19

喉頭(2)喉頭軟骨と喉頭筋

著者: 佐藤達夫1 坂本裕和1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第2解剖学教室

ページ範囲:P.556 - P.565

文献概要

 喉頭は空気の通り道であるから,原則として開いたままでなければならない。したがって軟骨で囲まれている。喉頭軟骨は筋に付着部を提供するほかに,軟骨相互が頑丈な靱帯状の膜で連絡しており,軟骨・靱帯性の筒状の枠組がつくられている(図1)。この筒は,全周が軟骨で囲まれているわけではない点で,気管と似ている。しかし筒が内外二重になっているところが気管と異なるのである。
 外筒は輪状軟骨,甲状軟骨,舌骨の組み合わせであり,三者の間に輪状甲状靱帯と甲状舌骨膜が介在する。内筒は,輪状軟骨,披裂軟骨,喉頭蓋軟骨のシリーズで,弾性円錐と四角膜が連絡役をつとめている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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