はじめに
下咽頭癌は頭頸部癌のうち最も予後不良の癌の1つである。それは診断時にはすでにリンパ節転移をきたした進行癌(stage III,IV)が圧倒的に多いことが大きく影響している。この状況は昔も現在も変わっていない。しかし,治療法についてわれわれの経験を振り返ってみると,30年前は無治療と姑息照射が約半数を占めていた1)が,最近の10数年間では18%と大きく減少している。これは再建手術や全身管理などの進歩などによって,積極的な手術が行われるようになったことを反映しており,徐々にではあるが成績は向上してきている。
本稿では本癌に対する最近の当科での治療法とその成績について述べる。
雑誌目次
耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻7号
1995年07月発行
雑誌目次
トピックス 下咽頭・頸部食道癌の治療とその成績
1.下咽頭癌—大阪府立成人病センターでの経験
著者: 吉野邦俊 , 佐藤武男 , 藤井隆 , 稲上憲一 , 橋本典子 , 上村裕和 , 長原昌萬 , 市野直樹 , 馬谷克則
ページ範囲:P.577 - P.582
2.当科における下咽頭癌の治療とその成績
著者: 日野剛 , 沼田勉 , 今野昭義
ページ範囲:P.584 - P.590
下咽頭癌は上咽頭癌と並び頭頸部癌のなかでも最も予後の悪い疾病とされている。しかし化学療法,再建外科が発達してきた現在,照射療法・手術療法を含めた集学的治療によりその成績は向上してきている。1988年以来当科では下咽頭癌症例に対し,術前化学・照射療法後に切除術,即時再建術を組み合わせた集学療法を基本とした治療を行っている。しかし手術拒否,遠隔転移など様々な理由から保存的治療を行った症例も存在する。1988年以来当科で治療を行った症例の治療法,予後およびその背景などを検討し報告する。
3.下咽頭癌の治療とその成績—九州大学
著者: 倉富勇一郎 , 冨田吉信 , 益田明典 , 山本智矢 , 熊本芳彦 , 井之口昭 , 山下弘之 , 藤賢史 , 小宮山荘太郎
ページ範囲:P.591 - P.596
はじめに
下咽頭癌は頭頸部癌のうちで最も予後不良の癌である。進行癌が多いこと,また原発巣,頸部の制御が困難であったり,制御できても遠隔転移をきたしやすいことがその原因とされている。当科では1976年に頭頸部癌の放射線治療としてFAR療法を導入し1),下咽頭癌にも応用して治療成績の向上がみられたが,必ずしも満足のいく結果は得られなかった。その後CDDPを中心とした化学療法を症例に応じて導入し,1988年からはFAR療法後にCDDP・Peplomycinによる化学療法を2クール行い,その後手術を施行する集学的治療を行うことを原則としてきた2)。本稿では,1976年から1992年の17年間に当科を初診し,入院治療を行った97例の下咽頭癌一次症例の治療とその成績について報告し,治療の進展に伴い成績が向上したかどうかにっいて検討を加え,われわれの下咽頭癌に対する治療についての考え方を述べる。
4.下咽頭・頸部食道癌の治療とその成績
著者: 岡本牧人
ページ範囲:P.598 - P.603
はじめに
北里大学病院耳鼻咽喉科では腫瘍外来で癌患者を診療している。一般外来で悪性腫瘍と診断された患者や疑いのある患者は,その場に腫瘍スタッフがいる場合はそこで大まかな指示を受ける。そうでない場合は翌週の火曜日午後の腫瘍外来に予約され,治療方針が決定される。中には検査や手術の後に悪性腫瘍と診断されることもあるが,判別した時点から腫瘍外来の管理の元に置かれ,その後のフォローアップは腫瘍外来で行う。
腫瘍外来は頭頸部診療主任の高橋廣臣が統括し,腫瘍外来終了後に病棟婦長,病棟薬剤師とともにカンファランスを行い,その日の外来患者および入院患者について検討する。いくつかの疾患については担当を決めて対処している。筆者は1979年より腫瘍外来に参画し,1980年より下咽頭・頸部食道癌を担当してきた。以後,1992年までに89例の下咽頭・頸部食道癌患者の治療を行い,その5年累積生存率が55%であったことを報告した1)。
本稿では治療開始より5年以上を経過した53例のついての成績と治療を中心の述べ,併せて最近の治療のついて考察した。
5.下咽頭癌—埼玉県立がんセンターでの治療経験
著者: 竹生田勝次 , 西嶌渡 , 寺田寿美子 , 合津和央
ページ範囲:P.605 - P.609
はじめに
5年生存率が30%前後の下咽頭癌は頭頸部癌のうちでも最も予後不良な癌と言える。最大の要因はStage III,IVの進行癌の占める割合が多いことである。また手術,放射線治療(以下放治),化学療法(以下化療)を総動員する集学的療法をもってしても治療成績が伸びないことも予後不良な一因であろう。
われわれは過去10余年間,下咽頭癌の治療方針として,主に手術単独療法を選択してきた。今回は,この方針のもとで治療した下咽頭癌の治療成績とその問題点にっいて検討した。
6.下咽頭癌治療成績—治療コンセプト変化との関連性
著者: 村上泰 , 安田範夫 , 河田了 , 中井茂 , 任書熹 , 平田行宏 , 木村隆保
ページ範囲:P.610 - P.614
はじめに
下咽頭癌の治療成績は,同じ扁平上皮癌でありながら,他の頭頸部癌に比較して著しく悪い。その原因についてはいろいろ云われているが,その主だったものを列記すると,1.患者母集団の特徴
1)アルコール度の強い酒の飲酒習慣で肝機能が悪く全身免疫能が低下しているものが多いこと,
2)同時あるいは異時重複癌として発症するものが多いこと,
3)高齢者が多く,いろいろな臓器機能不全を伴っていて十分な治療ができないものが多いこと,
4)頸部リンパ節転移や遠隔転移を伴うものが多いこと,
2.領域特性
5)初期癌早期癌では自覚症状が乏しいために受診が遅れ,発見された時にはすでにstage IIIの進行癌になってしまっているものが多いこと,
6)粘膜下のリンパ流が豊富で,これによって周囲へ浸潤する特性から,下咽頭腔に顔を出さない粘膜下不可視病巣が広範囲に拡がっていたり,食道にskip lesionを伴うことがあり,これらに気付かないで取り残す危険があること,
7)嚥下の度に下咽頭収縮筋の強い収縮が起こるから,あたかもポンプで水を押し出すように癌細胞の転移を助長していること,
8)容易に喉頭へ浸潤し,音声機能喪失への苦悩から合併切除を困難にしていること,
3.腫瘍生物学的特性
9) S期細胞標識指数が大きく,EGF-R産生蛋白,p53産生蛋白,Int−2産生蛋白などの増殖活性関連因子が強い発現性を示し,他の頭頸部扁平上皮癌よりも悪性度が強いこと,
10)癌巣周囲膜でのIV型コラゲン発現性に乏しく,易転移性が強いこと,
11)癌細胞自身がIV型コラーゲナーゼやカテプシンDなどのメタロプロテイナーゼを産生するものがあり,易転移性を増強している可能性があること,
などを挙げることができる。これらの詳細についてはすでに報告1〜10)してあるので参照されたい。
このような,下咽頭癌の特性が少しずつ明らかのなるのつれて,そのつどそれの対応させて治療コンセプトの修正がなされてきた。著者らの治療した症例のついても同様で,その治療方針は一律ではなく,時代と共の変遷した。そこでここでは,それに伴う治療成績の変化のついて述べる。計画的に行われた治療法別比較研究ではなく,時代の変化に伴ってそのつど変更された治療方針のよる結果の分析であるから,厳密な統計学的比較検討は当然不可能であるが,成績の変動を振り返ってみることはそれなりに有意義であろうと考えている。
目でみる耳鼻咽喉科
術後性上顎嚢胞の内視鏡下鼻内手術
著者: 湯本英二 , 河北誠二 , 相原隆一
ページ範囲:P.574 - P.575
術後性上顎嚢胞の手術には,嚢胞を壁を含めて全摘出する方法と壁を除去せずに鼻腔に交通路を作製する方法がある。また,アプローチの違いによって歯齦部に切開を加える経上顎洞法と鼻内法がある。鼻内法では,鼻内から嚢胞壁を大きく切開排膿し,鼻腔と大きな交通路を作製する。
鼻内法自体は新しい方法ではない。CTを中心とする画像診断の進歩によって嚢胞の存在だけでなく,その局在部位が術前に正確に診断できるようになったこと,および,鼻用の硬性内視鏡が開発されたことで鼻内所見を確実に把握できるようになったことから,内視鏡下に行う鼻内法が手技的に容易となった。また,鼻内法は患者に及ぼす手術侵襲が非常に小さいという利点がある。
Current Article
頭蓋底外科—[附]頭蓋底手術におけるMRI診断のキー・ポイント
著者: 鎌田信悦
ページ範囲:P.618 - P.629
はじめに
耳鼻咽喉科・頭頸部外科における最近のトピックスのひとつに「頭蓋底外科」がある。頭蓋底外科の名称は英語の“Skull Base Surgery”あるいは“Cranial Base Surgery”の日本語訳である。頭蓋底(トウガイテイではなくズガイテイと呼ぶ人が圧倒的に多い)外科とはその名が示すとおり,頭蓋底を手術対象とする外科である。対象となる疾患の大部分は頭蓋底に浸潤する腫瘍であるが,その他血管疾患,炎症性疾患,外傷,奇形なども対象になる。頭蓋底外科の技術を用いることにより,これまでは手術適応とされていなかった上咽頭癌や鼻副鼻腔癌の頭蓋底浸潤症例のなかで,安全に手術ができ,かつ根治が得られる症例が増加してきている。本稿では耳鼻咽喉科・頭頸部外科における頭蓋底外科の意義と現況について報告する。
頭蓋底手術におけるMRI診断のキー・ポイント
著者: 高橋久昭 , 鎌田信悦 , 保喜克文
ページ範囲:P.630 - P.635
はじめに
頭蓋底手術の進歩は,従来は切除不能との判断で姑息的治療に終わっていた頭頸部悪性腫瘍・頭蓋底進展症例に根治の希望をもたらした。しかし,頭蓋底領域は重要な神経や血管などが複雑に位置している部位であり,十分な安全域をとっての切除が困難であることから,頭蓋内に浸潤した場合の手術適応については議論の多いところである。したがって,術前には詳細かつ正確な浸潤範囲の診断が必要となるが,CTに比較して組織コントラストに優れたMRIの登場によって明瞭な腫瘍像を3次元的に把握することが可能となり,MRIは頭蓋底手術の術前検査として必要不可欠のものとなっている。
頭蓋底に浸潤した症例の手術適応およびその手術方法について論じる場合,次のような点が重要となる。
①頭蓋底骨への浸潤の有無,②脳硬膜への浸潤の有無,③脳実質への浸潤の有無,④中頭蓋底への浸潤の有無—特の海綿静脈洞との関係,⑤内頸動脈との関係。
以下,頭蓋底手術のおけるMRI診断のキー・ポイントのついて,症例を紹介して述べる。
原著
転移性甲状腺癌の2症例
著者: 太田伸男 , 原田次郎 , 大木誠 , 武田一彦 , 坂田謙 , 新井邦夫 , 野口良輔 , 岡邦行
ページ範囲:P.637 - P.640
はじめに
転移性甲状腺癌は剖検により発見されることはあるが臨床症状を呈することは非常に稀とされている。今回われわれは,甲状腺腫脹をきたした転移性甲状腺癌の2症例を経験したので報告する。
胃癌からの転移性口蓋扁桃腫瘍の1例—胃・食道重複癌症例
著者: 山内博幸 , 西平茂樹 , 平野裕 , 渡部博之
ページ範囲:P.650 - P.654
はじめに
口蓋扁桃に生じる腫瘍のほとんどは原発性腫瘍で,頭頸部領域以外の部位からの転移性腫瘍は非常にまれである。今回われわれは進行胃癌と早期食道癌の重複癌患者に生じた転移性扁桃腫瘍の1例を経験したので若干の文献的考察を交えて報告する。
腎細胞癌の耳下腺転移の1症例
著者: 山口秀樹 , 大橋伸也 , 植田宏 , 小沢実佳 , 平出文久 , 舩坂宗太郎
ページ範囲:P.658 - P.661
はじめに
転移性耳下腺腫瘍の頻度は小さく,その中でも腎細胞癌の転移症例はきわめて稀である。今回われわれは,腎細胞癌発見の動機が耳下腺への転移であった症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。
当教室における80歳以上の頭頸部悪性腫瘍手術症例についての検討
著者: 糸数哲郎 , 古謝静男 , 真栄城徳秀 , 松村純 , 安田忍 , 楠見彰 , 宇良政治 , 野田寛
ページ範囲:P.662 - P.665
はじめに
平均寿命の延長に伴い,頭頸部悪性腫瘍においても患者の高齢化が認められ1),高齢者の手術症例も増加している。しかしながら高齢者の手術では,全身の予備力の低下,合併症の存在,余命との関係からその手術適応や術中,術後の管理などが問題となることが少なくない。
今回われわれは,高齢者,特に80歳以上の頭頸部悪性腫瘍患者の手術症例について検討したので報告する。
頭頸部領域悪性腫瘍に対するGa-67およびTc-99mシンチグラムの有用性について
著者: 熊谷正樹 , 鈴木守 , 髙坂知節
ページ範囲:P.666 - P.669
緒言
われわれは1991年より1993年4月までの間,頭頸部悪性腫瘍症例に対し,全身検索を目的としてGa-67(以下Ga)による腫瘍シンチグラムを75例に,Tc-99m (以下Tc)による骨シンチグラムを61例に施行した。
それぞれの核種における集積の程度,位置を視診や触診,CT,MRI,病理検査などの他検査により得られた結果と比較し,若干の文献的考察を加え,GaおよびTcによるシンチグラムの有用性を検討した。
副咽頭間隙を占拠した嚢胞状リンパ管腫の1症例
著者: 国部勇 , 斉藤泰一 , 東松琢郎 , 高橋光明
ページ範囲:P.671 - P.674
はじめに
リンパ管腫はリンパ組織由来の先天性疾患であり,頭頸部領域に比較的頻度が高いとされている。この腫瘍は再発しやすく,また頭頸部領域には重要な脈管や神経が多く存在しているため,手術療法を選択する場合には術前にその性質と範囲を的確に把握することが重要である。近年のMRIなどの画像診断の進歩により,頭頸部領域のように解剖学的に複雑な部位でも術前診断が容易となりつつある。今回われわれは耳下腺深葉から副咽頭間隙へ進展したリンパ管腫症例を経験し,その治療法を選択するうえでMRIの画像診断が非常に有用であったので報告する。
迷走神経傍神経節腫—1例報告と本邦例集計
著者: 朝蔭孝宏 , 船井洋光 , 北原伸郎 , 善浪弘善
ページ範囲:P.676 - P.679
はじめに
頭頸部領域の傍神経節腫は比較的まれな疾患である。本邦では約200例の報告があるが,われわれが検索し得た範囲では迷走神経傍神経節腫の報告は9例1〜7)にすぎなかった。本疾患は術前診断の難しさ,術中出血,および術後の神経症状合併などのさまざまな臨床上の問題点を有する。自験例を報告するとともに,本邦における迷走神経傍神経節腫の報告を集計し,これらの問題点に関して検討を加えた。
聴神経腫瘍を伴わない両側内耳道拡大の1例
著者: 増田佐和子 , 竹内万彦 , 坂倉康夫
ページ範囲:P.680 - P.683
はじめに
日常臨床において,単純X線検査上,内耳道の拡大が認められた場合,通常は聴神経腫瘍の存在を疑って諸検査が進められる。しかし,時に,内耳道が著明に拡大しているにもかかわらず腫瘍が見いだせず,その原因が明らかでないことがある。聴神経腫瘍を伴わない内耳道拡大については,過去にいくつかの報告があり,一側性か両側性か,難聴を伴っているかいないかなどによって分類され,また,古典的なvon Recklinghausen病に相当するneurofibromatosis Type1(以下NF1と略す)との関連も示唆されている1)が,とくに両側内耳道が拡大し,しかも難聴を伴う例は非常にまれである1)。今回われわれは,聴神経腫瘍を伴わない両側内耳道拡大に難聴を合併した,いわゆるpatulous canalと考えられる1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
鏡下咡語
一医学研究者の独言
著者: 阪上雅史
ページ範囲:P.642 - P.643
手術と論文
本年4月で医師となって丸15年が過ぎた。臨床的意味付けも理解しないで基礎研究に没頭した大学院時代,扁摘・エンピに明け暮れた香川医大時代,人並みの家庭生活を送った憧れのミネソタ留学時代,耳の手術と論文書きに追われた阪大時代,管理職となってマネージメントが要求される現在と歩んできたが,脳裏から常に一つの事が離れなかった。それは研究と臨床は車の両輪の如く両立するのか,もっと世俗的な言い方をすれば多くの手術をしながら論文を書けるのか,臨床をしながら一流の研究が出来るのかという疑問であった。
私自身手術もそこそこに,臨床研究・基礎研究の論文もそこそこにこなしてきた。しかし,耳や上顎や喉頭の手術を千例以上やりかつ臨床・基礎研究にも立派な業績を残された先達がたくさんおられる。そういう超人の先生方を別にすれば,私のまわりでは手術に賭けている人は論文を書くのを好まず,逆に論文に夢中になる人は手術を好まないのが常であった。確かに手術をすると体力を消耗し,手術後に(多くは夜中に)論文や実験をするのは効率が悪い。朝から出来たらと何度思ったであろうか。片や,黙々と実験をしたり論文を書いたりしている人もいる。私は耳鼻科は外科系であるので手術は必須であると思っている。手術をしない人が出て来るのは外科系教育職の選考基準に問題があると思う。論文数やimpact factorが主で手術の症例が加味されない。私自身も経験したが,これからは業績のpresentationが必要になるであろう。もっとも,手術の好きな人も余った時間で論文にまとめる事はもちろんであるが。
連載エッセイ 【Klein aber Mein】・12
呼吸困難について/鼻呼吸について
著者: 浅井良三
ページ範囲:P.644 - P.646
日常我々が患者を迎えた時まずその愁訴を聞く,つづいて発症の模様を聞く。それから診察,検査をして,更に症状について必要な補充すべきを聞き検査をすすめる。症状,これは患者の主観的な訴えであり,所見,これは医師の診察検査などで得た他覚的な情報である。所見により症状を説明し理解し,かくて病態を知り鑑別すべき疾病を検討し診断が決定する。これが一般に行われる診断の順序である。このような診断法を私は解析的診断法と呼ぶ。
診断法にはこのほか直観的診断法,治療による診断法,除外法的診断法などがある(表1)。医師にとっても患者にとっても直観的診断が最も望ましいが,これは経験豊かな医師に属するのである。むしろ解析的診断法が本筋であって最も誤ちの少ない診断法である。他の二つはむしろ例外とも云うべきである。
手術・手技
眼窩周辺疾患への内視鏡下鼻内手術の応用
著者: 池田勝久 , 大島猛史 , 下村明 , 平野浩二 , 鈴木秀明 , 須納瀬弘 , 近藤芳史 , 稲村直樹 , 高坂知節 , 山田孝彦 , 玉井信 , 石垣元章
ページ範囲:P.684 - P.688
緒言
近年,慢性副鼻腔炎の外科的治療法として内視鏡を用いた鼻内経由の副鼻腔炎手術法が確立した。内視鏡の導入により鼻腔および副鼻腔の微細な観察が可能となり,種々の鼻副鼻腔疾患においても応用されるようになった。本術式を鼻副鼻腔に関連した眼窩周辺の疾患に適応できることが確認されたので報告する。
耳科マイクロサージェリーにおける簡易なフィブリン糊の使用法
著者: 寺山吉彦 , 目須田康
ページ範囲:P.690 - P.693
はじめに
フィブリン糊(fibrin glue)は1972年Metrasらが神経縫合の実験に使用して以来,手術において生体組織と組織または人工材料との接着,固定,止血の目的に広く用いられている1)。
フィブリン糊は現在,市販品として3種類と患者自身の血液からの製剤とがある。いずれもA液として高濃度のフィブリノーゲンを,B液としてfactor) XIII,トロンビン,CaCl2の溶液を用意し,使用時にAB両液を混合して形成されたフィブリンを接着剤として利用している。
フィブリン糊は実験的2,3)にも臨床的にも無害とされる。現在まで副作用としては1例のアナフィラシキー反応例が報告されているのみであるが,その原因は血清IgA欠損症という極めて稀な疾患によるという4,5)。
実際の使用法には6),1.重層法:AB両液の等量を2本の注射筒に別々に入れ,それぞれを接着部位に順に滴下する7),2.混合法:あらかじめAB両液を混合し,ただちに接着面にあてる,がある。
メーカー提供の二連式の注射筒をY字形の結合管で合一し,1本の注射針より滴下する方法は後者に相当する。
しかしこれらの方法は耳科手術のごとく手術顕微鏡下で深く,微細な部位に少量を適用するには困難である。これは液が粘性で細く長い針では詰まりやすく,太い針では余分なフィブリン糊を滴下しやすいためである。また術中何回も使いたいときにはAB両液を再作製しなければならない面倒もある。
これらの難点を克服しようとする工夫はいくつか報告されているが,まだ適当なものはないようである。そこでわれわれは耳科マイクロサージェリーにおいてフィブリン糊をゲルフォーム®(Gelfoam,Upjohn,以下GFと略)とともに使用する簡易な方法を考案し,満足する結果が得られたので御参考に供したい。
連載 ケーススタディー めまい・難聴
ケーススタディー〔7〕
著者: 横田淳一
ページ範囲:P.694 - P.704
I.症例呈示
《症例1》 59歳,女性,右利き,主婦
主訴:複視,手足しびれ感などを伴う自発性回転性めまい,頭重症,差明感,耳鳴
現症歴:15年前,一瞬,気が遠くなったような気がすると,続けて激しい自発性回転性めまい(1時間程度持続)を経験した。その後,平成元年,2年,5年,そして最近では平成6年8月6日に同様の自発性回転めまい発作を経験した。めまいには,嘔気,嘔吐,複視,手足のしびれ感(glove & stocking type),嗄声などが随伴し3〜4時間持続した。また,買物時などに差明感を覚えることがあった。
日常,後頭部頭重感,肩凝りなどが常在し,10年来,両側耳鳴が出没性の自覚されていたが,特にめまい発作時の随伴,増強するようなことはなかった。
基本情報

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92巻13号(2020年12月発行)
特集 カラー術中写真でよくわかる 達人による頭頸部がん拡大切除
92巻12号(2020年11月発行)
特集 漢方医学入門—耳鼻咽喉科で漢方薬を使いこなす
92巻11号(2020年10月発行)
特集 Voiceを診る—音声障害を知ろう!〔特別付録Web動画〕
92巻10号(2020年9月発行)
特集 今さら聞けない自己免疫疾患の基礎知識
92巻9号(2020年8月発行)
特集 唾液腺腫瘍の診療最前線
92巻8号(2020年7月発行)
特集 エキスパートに学ぶ手術記録の描き方
92巻7号(2020年6月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の外傷を診る!—初期対応から根治療法まで
92巻6号(2020年5月発行)
特集 高齢者のめまいを治す
92巻5号(2020年4月発行)
増刊号 フローチャートと検査一覧で ひと目でわかる耳鼻咽喉科診療
92巻4号(2020年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科医が知っておくべきワクチン医療
92巻3号(2020年3月発行)
特集 頸部エコーを使いこなす—描出のコツと所見の読み方〔特別付録web動画〕
92巻2号(2020年2月発行)
特集 カラーアトラス 口腔・咽頭粘膜疾患—目で見て覚える鑑別ポイント
92巻1号(2020年1月発行)
特集 補聴器と人工聴覚器の最前線2020
91巻13号(2019年12月発行)
特集 舌がん・口腔がん治療の最前線〔特別付録web動画〕
91巻12号(2019年11月発行)
特集 診療で役に立つ味覚・嗅覚障害の知識
91巻11号(2019年10月発行)
特集 進化する経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEES)—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技〔特別付録web動画〕
91巻10号(2019年9月発行)
特集 嚥下障害を診る!—プロに学ぶ実践スキル
91巻9号(2019年8月発行)
特集 内視鏡下鼻副鼻腔手術—エキスパートに学ぶスタンダードな手術手技(特別付録web動画)
91巻8号(2019年7月発行)
特集 耳管診療の手引き—基本から最新治療まで
91巻7号(2019年6月発行)
特集 甲状腺腫瘍の診療最前線
91巻6号(2019年5月発行)
特集 細菌感染に立ち向かう—抗菌薬使用の新常識
91巻5号(2019年4月発行)
増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
91巻4号(2019年4月発行)
特集 初診時に必要十分な 問診・検査オーダー虎の巻
91巻3号(2019年3月発行)
特集 一側性難聴の現状とその対応
91巻2号(2019年2月発行)
特集 ここまできた! 頭頸部希少癌の治療戦略
91巻1号(2019年1月発行)
特集 役に立つ! アレルギー診療の最新情報
90巻13号(2018年12月発行)
特集 扁桃診療最前線—扁桃を取り巻く諸問題
90巻12号(2018年11月発行)
特集 見逃してはならない耳鼻咽喉科疾患—こんな症例には要注意!
90巻11号(2018年10月発行)
特集 今さら聞けないかぜ診療のABC
90巻10号(2018年9月発行)
特集 どこが変わった頭頸部癌診療ガイドライン
90巻9号(2018年8月発行)
特集 知っておきたい顎顔面形成外科の知識
90巻8号(2018年7月発行)
特集 知っておきたい遺伝学的検査と遺伝外来ABC
90巻7号(2018年6月発行)
特集 知っておきたい麻酔の知識
90巻6号(2018年5月発行)
特集 目からウロコ 内視鏡時代の臨床解剖
90巻5号(2018年4月発行)
増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために
90巻4号(2018年4月発行)
特集 基本診察・処置・手術のABC
90巻3号(2018年3月発行)
特集 頭頸部癌に対する薬物療法—最新情報
90巻2号(2018年2月発行)
特集② 知っておきたい眼科疾患の知識
90巻1号(2018年1月発行)
特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応
89巻13号(2017年12月発行)
特集 どこが変わった頭頸部がんTNM分類
89巻12号(2017年11月発行)
特集 知っておきたい難治性副鼻腔疾患の診療
89巻11号(2017年10月発行)
特集② 知っておきたい耳鼻咽喉科の在宅医療
89巻10号(2017年9月発行)
特集 レーザー治療の最前線—コツとピットフォール
89巻9号(2017年8月発行)
特集 自宅でできるリハビリテーションのレシピ
89巻8号(2017年7月発行)
特集 ここが知りたい! 高齢化時代の頭頸部がん診療
89巻7号(2017年6月発行)
特集 耳鼻咽喉科で診る睡眠障害
89巻6号(2017年5月発行)
特集 抗菌薬を使いこなす
89巻5号(2017年4月発行)
増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
89巻4号(2017年4月発行)
特集 内視鏡手術の上達ポイント
89巻3号(2017年3月発行)
特集 女性と耳鼻咽喉科—診療のポイント
89巻2号(2017年2月発行)
特集 こどもの上手な診かた
89巻1号(2017年1月発行)
特集 めまい診療のNew Trend
88巻13号(2016年12月発行)
特集 聴神経腫瘍診療のNew Concept
88巻12号(2016年11月発行)
特集 外来に必須! 外用薬の上手な使い方
88巻11号(2016年10月発行)
特集 頸部郭清術のNew Concept
88巻10号(2016年9月発行)
特集 外リンパ瘻診療の新しい展開
88巻9号(2016年8月発行)
特集 頸部腫瘤を見極める
88巻8号(2016年7月発行)
特集 もう困らない! 異物摘出マニュアル
88巻7号(2016年6月発行)
特集 顔面神経麻痺—新たな展開
88巻6号(2016年5月発行)
特集 いまさら聞けない聴覚検査のABC
88巻5号(2016年4月発行)
増刊号 耳鼻咽喉科処方マニュアル
88巻4号(2016年4月発行)
特集 嚥下障害の完全マスター
88巻3号(2016年3月発行)
特集 新しい指定難病制度を理解する
88巻2号(2016年2月発行)
特集② がん免疫療法のブレイクスルー—免疫チェックポイント阻害薬
88巻1号(2016年1月発行)
特集 小児の中耳炎を究める
87巻13号(2015年12月発行)
特集 漢方薬を使いこなす
87巻12号(2015年11月発行)
特集 これだけは知っておこう—鼻出血への対応法
87巻11号(2015年10月発行)
特集 心へのアプローチ—心療耳鼻咽喉科外来
87巻10号(2015年9月発行)
特集 長引く咳を診る
87巻9号(2015年8月発行)
特集② 今また結核を見直す
87巻8号(2015年7月発行)
特集② 味と味覚障害の最前線
87巻7号(2015年6月発行)
特集 All about頭頸部再建—多彩な皮弁を使いこなす!
87巻6号(2015年5月発行)
特集 注意すべき真菌症診療の落とし穴
87巻5号(2015年4月発行)
増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド
87巻4号(2015年4月発行)
特集 最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション
87巻3号(2015年3月発行)
特集 痛みの鑑別診断
87巻2号(2015年2月発行)
特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
87巻1号(2015年1月発行)
特集 新しい治療機器
86巻13号(2014年12月発行)
特集 口腔粘膜の難治疾患への対応法
86巻12号(2014年11月発行)
特集② 創管理の最前線—知っておきたい形成外科の知識
86巻11号(2014年10月発行)
特集 インフルエンザ
86巻10号(2014年9月発行)
特集 咽頭癌・頸部食道癌の治療戦略Update
86巻9号(2014年8月発行)
特集 前庭機能検査の新展開
86巻8号(2014年7月発行)
特集② 緩和医療・支持療法を知る
86巻7号(2014年6月発行)
特集 鼻副鼻腔内視鏡手術Update
86巻6号(2014年5月発行)
特集② 歯科口腔外科の話題
86巻5号(2014年4月発行)
増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
86巻4号(2014年4月発行)
特集 音声外科Update
86巻3号(2014年3月発行)
特集② 知っておきたい血液内科の知識―専門医の診方・治し方
86巻2号(2014年2月発行)
特集 小児難聴Update
86巻1号(2014年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の最新トピックス
85巻13号(2013年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域疾患の最新疫学
85巻12号(2013年11月発行)
特集② 耳鼻咽喉科領域のジェネリック医薬品とサプリメント
85巻11号(2013年10月発行)
特集 帰してはいけない耳鼻咽喉科外来患者
85巻10号(2013年9月発行)
特集② 知っておきたい消化器疾患の知識―専門医の診方・治し方
85巻9号(2013年8月発行)
特集 局所副腎皮質ステロイドの正しい使い方
85巻8号(2013年7月発行)
特集② 知っておきたい呼吸器疾患―専門医の診方・治し方
85巻7号(2013年6月発行)
特集 分子標的薬時代の耳鼻咽喉科診療―処方するとき,服用患者を診るときのポイント
85巻6号(2013年5月発行)
特集② 知っておきたい神経内科の知識―専門医の診方・治し方
85巻5号(2013年4月発行)
特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
85巻4号(2013年4月発行)
特集 身につけたいリハビリテーションの最新スキル
85巻3号(2013年3月発行)
特集② コーンビームCT活用法
85巻2号(2013年2月発行)
特集 ここまでできる外来手術
85巻1号(2013年1月発行)
特集 花粉症の治療―新たな展開
84巻13号(2012年12月発行)
特集 メニエール病Update
84巻12号(2012年11月発行)
特集② 知っておきたい小児科の知識―専門医の診方・治し方
84巻11号(2012年10月発行)
特集 扁桃とアデノイドUpdate
84巻10号(2012年9月発行)
特集② 知っておきたい眼科の知識―専門医の診方・治し方
84巻9号(2012年8月発行)
特集 HPV・EBVと頭頸部腫瘍
84巻8号(2012年7月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域のアンチエイジング
84巻7号(2012年6月発行)
特集 診療ガイドラインのエッセンスとその活用法
84巻6号(2012年5月発行)
特集 耳鼻咽喉科手術におけるナビゲーションとモニタリング
84巻5号(2012年4月発行)
特集 最新の診療NAVI―日常診療必携
84巻4号(2012年4月発行)
特集 最新の漢方診療
84巻3号(2012年3月発行)
特集 知っておきたい精神神経科の知識―専門医の診方・治し方
84巻2号(2012年2月発行)
特集 ワクチン
84巻1号(2012年1月発行)
特集 日常診療で遭遇するトラブルへの対応
83巻13号(2011年12月発行)
特集 治りにくい症状への対応
83巻12号(2011年11月発行)
特集 知っておきたい皮膚科の知識―専門医の診方・治し方
83巻11号(2011年10月発行)
特集 こんなときどうする?―鼻科手術編
83巻10号(2011年9月発行)
特集 これを読めばPETがわかる
83巻9号(2011年8月発行)
特集 こんなときどうする?―耳科手術編
83巻8号(2011年7月発行)
特集 知っておきたい唾液腺疾患
83巻7号(2011年6月発行)
特集 こんなときどうする?―頭頸部外科編
83巻6号(2011年5月発行)
特集 最新技術―補聴器と人工中耳・人工内耳
83巻5号(2011年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科感染症の完全マスター
83巻4号(2011年4月発行)
特集 特殊疾患への対応
83巻3号(2011年3月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疼痛への対応
83巻2号(2011年2月発行)
特集 診療所における工夫―私はこうしている
83巻1号(2011年1月発行)
特集 めまい―最新のトピックス
82巻13号(2010年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科における心因性疾患とその対応
82巻12号(2010年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―書類作成と留意点
82巻11号(2010年10月発行)
特集 表在癌の新しい対応
82巻10号(2010年9月発行)
特集 好酸球関連の病変
82巻9号(2010年8月発行)
82巻8号(2010年7月発行)
82巻7号(2010年6月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域と感染症
82巻6号(2010年5月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の術後機能評価
82巻5号(2010年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
82巻4号(2010年4月発行)
82巻3号(2010年3月発行)
特集 診療ガイドライン・診療の手引き概要
82巻2号(2010年2月発行)
82巻1号(2010年1月発行)
特集 急性感音難聴の取り扱い
81巻13号(2009年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―知っておきたい臨床解剖
81巻12号(2009年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来手技とインシデント・アクシデント
81巻11号(2009年10月発行)
特集 聴覚障害を生じる薬物
81巻10号(2009年9月発行)
特集 放射線治療における有害事象
81巻9号(2009年8月発行)
81巻8号(2009年7月発行)
81巻7号(2009年6月発行)
特集 最近の頭頸部癌治療
81巻6号(2009年5月発行)
特集 リスクマネジメント
81巻5号(2009年4月発行)
特集 頭頸部再建外科―日常臨床から理論まで
81巻4号(2009年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(3)
81巻3号(2009年3月発行)
特集 診療所で必要な救急処置
81巻2号(2009年2月発行)
81巻1号(2009年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(2)糖尿病合併者のステロイド療法
80巻13号(2008年12月発行)
特集 聴神経腫瘍の治療:症例呈示と治療原則
80巻12号(2008年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(1)小児難聴児への対応
80巻11号(2008年10月発行)
80巻10号(2008年9月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疾患とその処方例
80巻9号(2008年8月発行)
80巻8号(2008年7月発行)
特集 嚥下障害手術のコツ
80巻7号(2008年6月発行)
80巻6号(2008年5月発行)
80巻5号(2008年4月発行)
特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー
80巻4号(2008年4月発行)
特集 女性と耳鼻咽喉科疾患
80巻3号(2008年3月発行)
80巻2号(2008年2月発行)
80巻1号(2008年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―症例報告発表・論文執筆のコツ,注意点
79巻13号(2007年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―外来処置,手術のコツ,注意点
79巻12号(2007年11月発行)
79巻11号(2007年10月発行)
特集 地域医療との共生―術後処置の依頼と紹介
79巻10号(2007年9月発行)
79巻9号(2007年8月発行)
特集 耳鼻咽喉科関連の資格等の取得について
79巻8号(2007年7月発行)
79巻7号(2007年6月発行)
特集 新生児聴覚検診の役割
79巻6号(2007年5月発行)
79巻5号(2007年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に
79巻4号(2007年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の真菌感染の治療
79巻3号(2007年3月発行)
79巻2号(2007年2月発行)
特集 抗菌薬のファースト・チョイス
79巻1号(2007年1月発行)
特集 頭頸部領域の温度外傷・化学的腐食の取り扱い
78巻13号(2006年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―手術手技とコツ
78巻12号(2006年11月発行)
78巻11号(2006年10月発行)
特集 スポーツと耳鼻咽喉科疾患
78巻10号(2006年9月発行)
78巻9号(2006年8月発行)
特集 耳鼻咽喉科疾患と高齢者(65歳以上)への対応
78巻8号(2006年7月発行)
78巻7号(2006年6月発行)
特集 知っておきたい耳鼻咽喉科疾患の病理
78巻6号(2006年5月発行)
78巻5号(2006年4月発行)
78巻4号(2006年4月発行)
特集 甲状腺疾患の診断と治療
78巻3号(2006年3月発行)
特集 突発性難聴の今
78巻2号(2006年2月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の疼痛
78巻1号(2006年1月発行)
特集 耳鼻咽喉科とウイルス
77巻13号(2005年12月発行)
77巻12号(2005年11月発行)
特集 耳管機能検査
77巻11号(2005年10月発行)
特集 副鼻腔炎
77巻10号(2005年9月発行)
特集 嗄声の診断と治療
77巻9号(2005年8月発行)
77巻8号(2005年7月発行)
特集 頸部リンパ節腫脹
77巻7号(2005年6月発行)
特集 補聴器に関する最近の変化
77巻6号(2005年5月発行)
特集 囊胞性疾患
77巻5号(2005年4月発行)
特集 聴力改善手術
77巻4号(2005年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の異物とその摘出法
77巻3号(2005年3月発行)
特集 味覚・嗅覚障害
77巻2号(2005年2月発行)
77巻1号(2005年1月発行)
特集 顔面神経麻痺
76巻13号(2004年12月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の癌化学療法レジメン
76巻12号(2004年11月発行)
76巻11号(2004年10月発行)
76巻10号(2004年9月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻9号(2004年8月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻8号(2004年7月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻7号(2004年6月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻6号(2004年5月発行)
特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
76巻5号(2004年4月発行)
特集 上気道アレルギーを診る
76巻4号(2004年4月発行)
特集 画像・動画の保存とプレゼンテーション
76巻3号(2004年3月発行)
特集 好酸球性中耳炎
76巻2号(2004年2月発行)
特集 人工聴覚手術の現況
76巻1号(2004年1月発行)
75巻13号(2003年12月発行)
特集 電子カルテの現在と将来
75巻12号(2003年11月発行)
75巻11号(2003年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるナビゲーション手術
75巻10号(2003年9月発行)
75巻9号(2003年8月発行)
特集 いびきの治療
75巻8号(2003年7月発行)
特集 耳鼻咽喉科領域の皮膚・粘膜疾患
75巻7号(2003年6月発行)
75巻6号(2003年5月発行)
75巻5号(2003年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―
75巻4号(2003年4月発行)
75巻3号(2003年3月発行)
75巻2号(2003年2月発行)
特集 薬物による聴覚障害
75巻1号(2003年1月発行)
74巻13号(2002年12月発行)
特集 身体障害者福祉法と耳鼻咽喉科
74巻12号(2002年11月発行)
特集 急性感音難聴
74巻11号(2002年10月発行)
特集 小児の人工内耳
74巻10号(2002年9月発行)
74巻9号(2002年8月発行)
特集 難治性副鼻腔炎の治療
74巻8号(2002年7月発行)
74巻7号(2002年6月発行)
74巻6号(2002年5月発行)
特集 私のクリニック
74巻5号(2002年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度
74巻4号(2002年4月発行)
74巻3号(2002年3月発行)
74巻2号(2002年2月発行)
トピックス めまいの治療
74巻1号(2002年1月発行)
トピックス 院内感染の現況とその取り扱い
73巻13号(2001年12月発行)
73巻12号(2001年11月発行)
トピックス 心身医学と耳鼻咽喉科
73巻11号(2001年10月発行)
73巻10号(2001年9月発行)
トピックス 嚥下障害
73巻9号(2001年8月発行)
73巻8号(2001年7月発行)
73巻7号(2001年6月発行)
73巻6号(2001年5月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科・頭頸部外科と遺伝子解析
73巻5号(2001年4月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具
73巻4号(2001年4月発行)
トピックス クリニカルパスとその周辺
73巻3号(2001年3月発行)
73巻2号(2001年2月発行)
トピックス 今話題の花粉症
73巻1号(2001年1月発行)
72巻13号(2000年12月発行)
72巻12号(2000年11月発行)
トピックス 補聴器とその適合
72巻11号(2000年10月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域のレーザー治療—その適応と成績
72巻10号(2000年9月発行)
72巻9号(2000年8月発行)
72巻8号(2000年7月発行)
72巻7号(2000年6月発行)
72巻6号(2000年5月発行)
72巻5号(2000年4月発行)
特集 全身疾患と耳鼻咽喉科
72巻4号(2000年4月発行)
72巻3号(2000年3月発行)
トピックス 結核と耳鼻咽喉科
72巻2号(2000年2月発行)
72巻1号(2000年1月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科と奇形
71巻13号(1999年12月発行)
71巻12号(1999年11月発行)
トピックス ことばの障害と耳鼻咽喉科
71巻11号(1999年10月発行)
71巻10号(1999年9月発行)
トピックス めまい—私の考え方
71巻9号(1999年8月発行)
71巻8号(1999年7月発行)
71巻7号(1999年6月発行)
71巻6号(1999年5月発行)
71巻5号(1999年4月発行)
特集 再建外科
71巻4号(1999年4月発行)
71巻3号(1999年3月発行)
71巻2号(1999年2月発行)
71巻1号(1999年1月発行)
70巻13号(1998年12月発行)
70巻12号(1998年11月発行)
トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その3)
70巻11号(1998年10月発行)
70巻10号(1998年9月発行)
トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その2)
70巻9号(1998年8月発行)
70巻8号(1998年7月発行)
トピックス 頭頸部癌—私の治療方針と成績(その1)
70巻7号(1998年6月発行)
70巻6号(1998年5月発行)
トピックス ベル麻痺の診断と治療—最近の知見
70巻5号(1998年4月発行)
特集 高齢者の耳鼻咽喉科・頭頸部疾患—治療とリハビリのてびき
70巻4号(1998年4月発行)
70巻3号(1998年3月発行)
70巻2号(1998年2月発行)
70巻1号(1998年1月発行)
69巻13号(1997年12月発行)
69巻12号(1997年11月発行)
トピックス 頭頸部領域の乳頭腫—その基礎と臨床
69巻11号(1997年10月発行)
69巻10号(1997年9月発行)
トピックス 鼻アレルギーの診断と治療—最近の知見
69巻9号(1997年8月発行)
69巻8号(1997年7月発行)
69巻7号(1997年6月発行)
69巻6号(1997年5月発行)
特集 外傷と耳鼻咽喉科
69巻5号(1997年5月発行)
69巻4号(1997年4月発行)
69巻3号(1997年3月発行)
69巻2号(1997年2月発行)
トピックス 口腔疾患の診断と治療
69巻1号(1997年1月発行)
68巻13号(1996年12月発行)
68巻12号(1996年11月発行)
68巻11号(1996年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
68巻10号(1996年10月発行)
68巻9号(1996年9月発行)
68巻8号(1996年8月発行)
トピックス 聴神経腫瘍
68巻7号(1996年7月発行)
68巻6号(1996年6月発行)
68巻5号(1996年5月発行)
68巻4号(1996年4月発行)
68巻3号(1996年3月発行)
68巻2号(1996年2月発行)
68巻1号(1996年1月発行)
67巻13号(1995年12月発行)
67巻11号(1995年11月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
67巻12号(1995年11月発行)
67巻10号(1995年10月発行)
トピックス ウェゲナー肉芽腫症の診断と治療
67巻9号(1995年9月発行)
67巻8号(1995年8月発行)
67巻7号(1995年7月発行)
トピックス 下咽頭・頸部食道癌の治療とその成績
67巻6号(1995年6月発行)
67巻5号(1995年5月発行)
67巻4号(1995年4月発行)
67巻3号(1995年3月発行)
トピックス 日帰り手術
67巻2号(1995年2月発行)
67巻1号(1995年1月発行)
トピックス 耳鼻咽喉・頭頸部領域のスポーツ外傷
66巻13号(1994年12月発行)
66巻12号(1994年11月発行)
トピックス メディカルフォトテクニック
66巻11号(1994年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域 腫脹の診断
66巻10号(1994年10月発行)
66巻9号(1994年9月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科領域の真菌症—診断と治療
66巻8号(1994年8月発行)
66巻7号(1994年7月発行)
66巻6号(1994年6月発行)
トピックス 耳管機能とその評価
66巻5号(1994年5月発行)
66巻4号(1994年4月発行)
66巻3号(1994年3月発行)
トピックス 頭頸部領域の悪性リンパ腫
66巻2号(1994年2月発行)
66巻1号(1994年1月発行)
65巻13号(1993年12月発行)
65巻12号(1993年11月発行)
65巻11号(1993年10月発行)
特集 耳鼻咽喉科の機能検査マニュアル
65巻10号(1993年10月発行)
65巻9号(1993年9月発行)
65巻8号(1993年8月発行)
65巻7号(1993年7月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科とリハビリテーション
65巻6号(1993年6月発行)
65巻5号(1993年5月発行)
65巻4号(1993年4月発行)
65巻3号(1993年3月発行)
トピックス 耳鼻咽喉頭頸部領域の自己免疫疾患—最近の知見
65巻2号(1993年2月発行)
65巻1号(1993年1月発行)
トピックス 環境と耳鼻咽喉科
64巻13号(1992年12月発行)
トピックス メニエール病の診断と治療
64巻12号(1992年11月発行)
64巻10号(1992年10月発行)
トピックス 内視鏡による診療・最近の進歩
64巻11号(1992年10月発行)
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 症候群事典
64巻9号(1992年9月発行)
64巻8号(1992年8月発行)
トピックス 耳小骨連鎖再建術
64巻7号(1992年7月発行)
64巻6号(1992年6月発行)
64巻5号(1992年5月発行)
トピックス 補聴器の処方
64巻4号(1992年4月発行)
トピックス 頸部腫瘤の穿刺吸引細胞診
64巻3号(1992年3月発行)
64巻2号(1992年2月発行)
64巻1号(1992年1月発行)
トピックス 副鼻腔のエアロゾル療法
63巻13号(1991年12月発行)
63巻12号(1991年11月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科領域の異物とその除去法
63巻11号(1991年11月発行)
特集 外来診療マニュアル—私はこうしている
63巻10号(1991年10月発行)
63巻9号(1991年9月発行)
63巻8号(1991年8月発行)
トピックス 舌癌の治療
63巻7号(1991年7月発行)
63巻6号(1991年6月発行)
トピックス 耳鼻咽喉科医のための甲状腺疾患
63巻5号(1991年5月発行)
63巻4号(1991年4月発行)
63巻3号(1991年3月発行)
トピックス 高齢者と耳鼻咽喉科・愁訴と対応
63巻2号(1991年2月発行)
63巻1号(1991年1月発行)
62巻13号(1990年12月発行)
トピックス 鼻茸
62巻12号(1990年11月発行)
トピックス 聴力改善手術
62巻11号(1990年10月発行)
トピックス 心因性難聴
62巻10号(1990年10月発行)
症例特集 頭頸部腫瘍
62巻9号(1990年9月発行)
トピックス 嗅覚障害
62巻8号(1990年8月発行)
トピックス 小児副鼻腔炎
62巻7号(1990年7月発行)
トピックス 顔面神経麻痺
62巻6号(1990年6月発行)
トピックス 人工中耳・人工内耳
62巻5号(1990年5月発行)
トピックス 嚥下障害
62巻4号(1990年4月発行)
トピックス ダニとアレルギー
62巻3号(1990年3月発行)
トピックス 頭頸部癌に対する制癌剤の選択
62巻2号(1990年2月発行)
トピックス 音声外科
62巻1号(1990年1月発行)
トピックス 耳音響放射