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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科67巻7号

1995年07月発行

目でみる耳鼻咽喉科

術後性上顎嚢胞の内視鏡下鼻内手術

著者: 湯本英二1 河北誠二1 相原隆一2

所属機関: 1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2鷹の子病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.574 - P.575

文献概要

 術後性上顎嚢胞の手術には,嚢胞を壁を含めて全摘出する方法と壁を除去せずに鼻腔に交通路を作製する方法がある。また,アプローチの違いによって歯齦部に切開を加える経上顎洞法と鼻内法がある。鼻内法では,鼻内から嚢胞壁を大きく切開排膿し,鼻腔と大きな交通路を作製する。
 鼻内法自体は新しい方法ではない。CTを中心とする画像診断の進歩によって嚢胞の存在だけでなく,その局在部位が術前に正確に診断できるようになったこと,および,鼻用の硬性内視鏡が開発されたことで鼻内所見を確実に把握できるようになったことから,内視鏡下に行う鼻内法が手技的に容易となった。また,鼻内法は患者に及ぼす手術侵襲が非常に小さいという利点がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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