文献詳細
トピックス 下咽頭・頸部食道癌の治療とその成績
5.下咽頭癌—埼玉県立がんセンターでの治療経験
著者: 竹生田勝次1 西嶌渡1 寺田寿美子1 合津和央1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.605 - P.609
文献概要
5年生存率が30%前後の下咽頭癌は頭頸部癌のうちでも最も予後不良な癌と言える。最大の要因はStage III,IVの進行癌の占める割合が多いことである。また手術,放射線治療(以下放治),化学療法(以下化療)を総動員する集学的療法をもってしても治療成績が伸びないことも予後不良な一因であろう。
われわれは過去10余年間,下咽頭癌の治療方針として,主に手術単独療法を選択してきた。今回は,この方針のもとで治療した下咽頭癌の治療成績とその問題点にっいて検討した。
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