文献詳細
原著
文献概要
はじめに
喉頭異物は気管・気管支異物にくらべ稀である1)が窒息の危険性があるため早期の診断,治療が必要である。しかし実際には,乳幼児に多いため,病歴聴取が困難である,異物誤嚥後無症状期がある,X線透過性の異物が多いなどの気道異物に共通した特徴から他科で経過を観察され,診断が遅れることが少なくない。また乳幼児が多く,喉頭ファイバースコピーでも喉頭の観察が困難な場合がある。
最近声門と声門下の喉頭異物2例を経験したので文献的考察を加え,診断上の留意点について検討したので報告する。
喉頭異物は気管・気管支異物にくらべ稀である1)が窒息の危険性があるため早期の診断,治療が必要である。しかし実際には,乳幼児に多いため,病歴聴取が困難である,異物誤嚥後無症状期がある,X線透過性の異物が多いなどの気道異物に共通した特徴から他科で経過を観察され,診断が遅れることが少なくない。また乳幼児が多く,喉頭ファイバースコピーでも喉頭の観察が困難な場合がある。
最近声門と声門下の喉頭異物2例を経験したので文献的考察を加え,診断上の留意点について検討したので報告する。
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