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原著
遊離前腕皮弁による口腔・咽頭再建—14例の自験例の検討
著者: 山田弘之1 篠木淳1 山田哲生1 岡本耕典2 原田輝彦2 坂倉康夫2
所属機関: 1山田赤十字病院耳鼻咽喉科 2三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.845 - P.849
文献購入ページに移動口腔・中咽頭の悪性腫瘍は領域の特徴から,その治療に際しては,咀嚼・嚥下・構音機能の温存を常に考慮しながら行わねばならない。この領域の悪性腫瘍の治療には,放射線治療を中心とした集学的治療が駆使されるが,進行癌に対しては広範な外科的切除を選択せざるを得ない。広範切除が行われる場合,切除後の再建材料には様々なものがあり,従来は大胸筋皮弁などの有茎皮弁が好んで選択されていた1,2)。
一方で,最近の微小血管外科の普及により,各領域の再建には従来の有茎皮弁に代わって遊離皮弁・筋皮弁が選択されることが多く,特に頭頸部癌においてはその使用頻度が高いといえる。
三重大学および山田赤十字病院耳鼻咽喉科においても1991年以後,この領域の再建に対し,積極的に遊離皮弁・筋皮弁を選択する傾向にある。今回,遊離前腕皮弁を用いて切除後再建を行った口腔・中咽頭の悪性腫瘍について検討し,それ以前に使用されていた有茎皮弁症例との比較を行った。
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