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原著
C-ANCAの測定が早期診断と治療効果の判定に有用であったWegener肉芽腫症の1例
著者: 藤田健一郎1 山際幹和1 伊井裕一郎2 野口光也2 幸治隆一2 石原明徳3
所属機関: 1厚生連松阪中央総合病院耳鼻咽喉科 2厚生連松阪中央総合病院内科 3厚生連松阪中央総合病院臨床病理科
ページ範囲:P.33 - P.37
文献購入ページに移動Wegener肉芽腫症をはじめとする一連の血管炎症候群において,血清中の好中球細胞質に対する自己抗体,すなわち(anti neutrophil cytoplas-mic antibody:ANCA)の存在が認識され,特にC (cytoplasmic pattern)—ANCAはWegener肉芽腫症,P (peri-nuclear pattern)—ANCAは顕微鏡的多発動脈炎などの細動脈以下の血管炎を示す疾患に特異性が高いといわれ,その臨床的意義が広く注目されている1〜6)。
今回,われわれはC-ANCAの測定結果が早期診断および治療効果の判定に有用であったWegener肉芽腫症の1症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。
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