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原著
喉頭アミロイドーシスの1例
著者: 糸数哲郎1 江州浩明1 安田忍1 名渡山愛雄2 野田寛2
所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2那覇市立病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.48 - P.51
文献購入ページに移動アミロイドーシスはアミロイドと呼ばれる線維性蛋白が種々の臓器に沈着し,機能障害を引き起こす疾患である。一般には,肝臓,腎臓などの重要臓器に多発し,極めて予後不良な全身性アミロイドーシスと,特定の臓器に限局して発生する限局性アミロイドーシスに分類される。耳鼻咽喉科領域の報告はほとんどが限局性アミロイドーシスであり,そのなかでも上気道,特に喉頭はその好発部位である。
今回,われわれは限局性の喉頭アミロイドーシスに対し,ラリンゴマイクロ下のレーザー蒸散術とセファランチン®の内服で,嗄声の改善と良好な予後を得た症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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