文献詳細
原著
文献概要
緒言
再発性軟骨炎は系統的に全身の軟骨組織を侵す自己免疫疾患で,1923年Wartenhorst1)により初めて記載され,現在までの約70年間に世界で約300例が報告されている比較的まれな疾患である2)。われわれは,感冒罹患後,両側耳介軟骨炎・鼻中隔膿瘍にて発症しその後,喉頭狭窄による呼吸困難を呈した本疾患例を経験した。再発性軟骨炎の病因をめぐる最近のトピックスや自己免疫疾患発症におけるスーパー抗原の関与について,文献的考察を加えて報告する。
再発性軟骨炎は系統的に全身の軟骨組織を侵す自己免疫疾患で,1923年Wartenhorst1)により初めて記載され,現在までの約70年間に世界で約300例が報告されている比較的まれな疾患である2)。われわれは,感冒罹患後,両側耳介軟骨炎・鼻中隔膿瘍にて発症しその後,喉頭狭窄による呼吸困難を呈した本疾患例を経験した。再発性軟骨炎の病因をめぐる最近のトピックスや自己免疫疾患発症におけるスーパー抗原の関与について,文献的考察を加えて報告する。
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