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原著
慢性鼻副鼻腔炎患者の頭痛・顔面痛に関する臨床的検討—(その2)非頭痛群との比較
著者: 内藤健晴1 大山俊廣1 小森真由美1 三嶋由充子1 高須昭彦1 岩田重信1
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.885 - P.889
文献購入ページに移動慢性の鼻副鼻腔炎患者の訴える頭痛や顔面痛は程度も責任部位も曖昧なことが多く,その因果関係も不明瞭である。しかし,鼻疾患患者にみられる頭痛の頻度は21.2〜59.4%と意外に高い1〜3)。それゆえ,慢性の頭痛と副鼻腔炎の関係について明確にすることは,日常の実地臨床において極めて重要なことと思われる。前回,われわれは慢性の鼻性頭痛の臨床的特徴を明確にする研究の一環として,慢性の鼻炎および副鼻腔炎患者の訴える頭痛や顔面痛の臨床的特徴について報告した4)が,今回は慢性鼻副鼻腔炎患者に前鼻鏡検査,副鼻腔X線撮影,鼻腔通気度測定を行い,頭痛を有する群と有さない群で比較検討し若干の知見を得たので報告する。
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