icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科68巻10号

1996年10月発行

手術・手技

浅側頭動脈島状皮弁による眼瞼の再建—カニ鋏状皮弁の開発

著者: 内沼栄樹1 山本博1 酒井直彦1 石黒匡史1 鈴木雅美1 林和弘1

所属機関: 1北里大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.915 - P.918

文献概要

 はじめに
 Dunham1)は1893年浅側頭動静脈を含めた頭部からの皮弁にて顔面の欠損を再建した。
 この報告に刺激を受け,1898年Monks2)は悪性腫瘍切除後の下眼瞼全層欠損に対し浅側頭動静脈を茎とした皮弁にて再建を行っている。しかしながら“島状皮弁”という用語は1917年のEsser3)の報告によるものである。その後,浅側頭動静脈を用いた多くの手術方法が頭頸部の再建に利用され報告されるに至った。
 今回筆者らは,浅側頭動脈島状皮弁を,順行性および逆行性に挙上し眼瞼の再建を行ったので報告する。特に,島状皮弁を2つに分割し,上眼瞼および下眼瞼の一期的再建を行った方法は,今日まで報告をみない新しい手術手技である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら